スリムシルエットのパンツが定番となって久しいメンズファッション。最近では旬なアイテムとして「ワイドパンツ」に注目が集まっている。コーディネートのアクセントとしても使いやすく、コーディネートのバリエーションを増やすためにも、持っておきたいアイテムだ。
しかし着こなしが難しいという声も多く、なかなかチャレンジできないという人も多いのではないだろうか。
今回はそんな悩みを解消するべく、ワイドパンツの選び方とおすすめブランドなどを厳選して紹介する。ぜひ参考にしてほしい。
ここがポイント!ワイドパンツの選び方と着こなし術
ワイドパンツに興味はあるが、どんなものを選んだらいいのか難しいと考えている人も多いのではないだろうか。選び方や着こなしを一つ間違えてしまうと「だらしない」という印象になってしまう恐れも。そんな悩みからなかなか手が出せないという人のために、ワイドパンツの選び方と着こなしのポイントを解説する。
ワイドパンツのポイント1. ワイドパンツはシルエットが鍵!
「ワイドパンツ」と一言で言ってもそのワイド加減はさまざま。驚くほど幅が広いデザインのものから、ゆったりめ程度のものまでバリエーションが豊富だ。大人のおしゃれな着こなしをするのであれば、極端に幅広なワイドパンツは避けるのがベター。個性が強すぎてコーディネートが難しくなってしまう。
ワイドでありながらも「きれいめ」なコーディネートが可能なワイドパンツを選ぶのがおすすめだ。
ワイドパンツのポイント2. クリーンに着るにはジャスト丈!
大人がワイドパンツをクリーンに着こなすには裾丈に気をつけてほしい。裾を引きずるほどダボダボなワイドパンツはだらしない印象となってしまい大人の着こなしにそぐわない。
おすすめは、靴にぎりぎり裾がかかる長さのジャスト丈(ノークッション)か9分丈。着こなしに適度な抜け感を与え、秋冬に重ためのアウターを合わせてもコーディネートがもっさりとしない。(トップスもボトムスも重めにするとどうしてももっさりと野暮ったい着こなしになる。昨今「ワイド × ワイドのコーディネート」が流行ってるがバランスのとり方が難しいため上級者向け。)
ワイドパンツのポイント3. 派手な柄や膨張色はワイドパンツの難易度を上げてしまう!
ワイドパンツはただでさえインパクトが強く難しいと思われがち。そんなワイドパンツのコーディネートに頭を悩ませる人がいる中、膨張色や派手な柄ものを選んでしまうとより一層難易度を上げてしまうことになる。これからワイドパンツにチャレンジしようとしている人にはおすすめできない。
ワイドパンツを大人のスタイリッシュな着こなしにするためには、ベーシックなカラーをチョイスするのがベスト。ブラックやグレー、ネイビー、カーキ、ブラウンなどコーディネートに困らないカラーを選べば、クセの強いワイドパンツも楽に着こなせるだろう。
ワイドパンツのポイント4. ワイドパンツにはシンプルなコーディネートがお似合い
パンツの中でもアクが強く扱いに困ってしまうワイドパンツだが、極力シンプルな着こなしにすることを覚えておけば難しいことはない。
インパクトの強いワイドパンツはシンプルでナチュラルな着こなしが似合う。こってりとした「味付け」はごちゃごちゃとした印象になり、かえってコーディネートをアンバランスにしてしまいかねない。
パンツ単体で考えるのではなく、トータルコーディネートでバランスを取るように考えると、ワイドパンツの良さを最大限引き出せるのでおすすめだ。
ポイント5. トップスとのバランスで大人カジュアルを目指す
ワイドパンツは先にも話したようにシルエットがものを言う。それはコーディネート全体にも言えることで、トップスとのバランスを考える必要がある。全体のシルエットをAライン、もしくは太めのIラインを作ることを念頭にいれておいてほしい。
ワイドパンツと合わせるトップスは、「ジャストサイズ」から「ややゆったりめ」を選ぼう。タイトなトップスを合わせてしまうとボトムとのメリハリが出過ぎてしまい、極端なシルエットになってしまう。モードな装いを作りたいときを除いて避けるのがベター。
買うならこれだ!ワイドパンツのおすすめブランドを紹介
ワイドパンツおすすめブランド1. AURALEE(オーラリー)
2015年春夏からスタートした日本生まれのファッションブランドAURALEE(オーラリー)。オーラリーの特徴は、世界中から厳選した素材を使用し、日本の高い技術力で本当に良いものを作り出すと言う強いこだわりだ。気取らないシンプルなデザインで、さまざまなアイテムを展開している。
オーラリーのワイドパンツは、太すぎないシルエットで大人のメンズに適している。ワイドパンツの第一歩としておすすめしたいブランドだ。
ワイドパンツおすすめブランド2. Stan Ray(スタンレイ)
アメリカ生まれのワークブランドStan Ray(スタンレイ)。スタンレイの定番アイテムとして人気の高いペインターパンツは、適度なリラックス感のあるシルエットが魅力だ。タフなコットン素材を使用しているため、履き込んでいくことで自分の体に馴染んでいく感覚を味わえる。
余計な装飾が一切ないデザインで、コーディネートがしやすいのもポイント。長く履ける一本としておすすめしたいワイドパンツだ。
ワイドパンツおすすめブランド3.STUDIO NICHOLSON(スタジオニコルソン)
2010年にスタートしたファッションブランド・スタジオニコルソン。イギリス発のブランドで、メンズ的要素をコレクションに落とし込んで作られたレディースブランドだった。
2017年秋冬シーズンからは本格的にメンズラインが始動。日本では有名セレクトショップなどでの取り扱いもあり、多くのファッショニスタから高い注目を集めている。本来のワイドパンツらしいゆるめのシルエットは、シンプルなデザインでコーディネートしやすいのがポイント。
一般的なワイドパンツと比べると値段は高めだが、上質な素材を使用しているためそれだけの価値がある一本だと言える。
ワイドパンツおすすめブランド4. Levi’s(リーバイス)
デニムの王様リーバイスにもおすすめのワイドパンツがある。その名も「Silver Tab(シルバータブ)」。
シルバータブは1990年にコンテンポラリーラインとして登場したシリーズ。当時のストリートカルチャーを体現する極太のシルエットは、多くのスケーターやラッパーに支持された。90’sファッションへの注目が再び集まり始めた2017年に満を持して復刻したラインで現在も多くのファンを魅了している。
中でもおすすめしたいのがこの秋冬のトレンドでもあるコーデュロイのバギーパンツだ。本来バギーパンツはウェストサイズを1~2インチアップさせダボダボに裾をためて履くのが一般的だが、大人に着こなすにはジャストサイズで、裾もノークッションかワンクッションを選ぶのがベター。
またSilver Tab(シルバータブ)の他に「STA-PREST(ステイプレスト)=別名スタプレ」もおすすめ。1964年に誕生したリーバイスが誇るノンデニムの代表格。
アイロンをかけなくてもセンタープレスがキープされ、シワになりにくいことが特徴の実用性の高さが魅力。トレンドを取り入れたクロップド丈のワイドシルエットのスタプレは今の気分にぴったりな1本。(※復刻版は嫌だというヴィンテージ嗜好の人はぜひ古着屋へ。年代ごとにシルエットや素材の異なるスタプレを楽しんでほしい。)
ワイドパンツおすすめブランド5. THE RERACS(ザ リラクス)
2010年にスタートした日本のファッションブランド。ベーシックなデザインを基本としながらも、その時のトレンドを適度にミックスさせたシルエットは、幅広い世代から高い評価を得ている。ウール素材を使用して作られたワイドイージーパンツが人気で、その履き心地の良さは一度履いたらクセになる程だ。
リラックス感がありながらも、きちんと感を残したワイドパンツは大人のメンズに適している。
ワイドパンツおすすめブランド6. E.TAUTZ(イートウツ)
1867年にイギリスのロンドンで誕生したファッションブランド・イートウツ。希少価値の高い素材を使用して作られるアイテムは、デザインから製造までの全ての工程をイギリスで行なっている。クラシックな雰囲気が魅力的なイートウツは、古臭さを感じさせないタイムレスなデザインであると高い評価を得ているブランド。カジュアル感が前面に出てしまうワイドパンツだが、イートウツならシックな着こなしが実現できるのでおすすめだ。
さいごに
パンツにバリエーションが少なく、日々のコーディネートにマンネリを感じている人も多いのではないだろうか。ワイドパンツは、そんな悩みを解消するのにふさわしいアイテムだと言える。着こなしに悩んでいる人も、この記事を参考にワイドパンツをワードローブの一本にしてほしい。