スーツの定番として多くの人に着用されているネイビースーツ。定番ゆえにしっかりとおしゃれに着こなす方法を覚えておきたい。
そこで今回は、ネイビースーツのおしゃれな着こなしに加え、ネクタイや革靴の合わせ方も紹介していく。
ネイビースーツの印象や着用シーン
まずは、ネイビースーツの印象や着用シーンから紹介しよう。
ネイビースーツの印象
ファッションにおけるネイビーの歴史は、17世紀の英国海軍の制服に採用されたところから始まったとされている。
ネイビーは「知性」「品性」「信用・信頼」をイメージさせる色のため、ネイビースーツは世界的に見ても、金融系の仕事にたずさわっている人の着用率が高い。中には、ネイビースーツの着用を義務付けている職場もある。
信用や信頼だけでなく、品も求められるビジネス環境だからこそ、見た目から徹底している。
ネイビースーツの着用シーン
ネイビースーツを身にまとえば、知的で品格のある印象を与えることができるため、信用や信頼を得たい勝負所に適している。
新規顧客を訪問する、取引先との関係改善を図りたい場合など、ここぞというシーンにネイビースーツを着こなすことができれば、見た目に不安なく挑むことができる。
ネイビースーツの魅力
次に、ネイビースーツの魅力を紹介する。
季節を問わず、トレンドに左右されない
ネイビースーツは季節を問わず、オールシーズン着用できる優秀なアイテム。より季節感を取り入れたい場合は、スーツの素材を変えることはもちろん、ネクタイやシャツを変化させるだけで季節に合わせた着こなしになる。
ただし、素材によっては対応シーズンが限られることもあるため、購入時はしっかりと確認することをおすすめする。
またネイビースーツはトレンドに左右されにくく、様々な色との相性がよいため、ネクタイやシャツのトレンドを上手に取り入れたコーディネートが可能。1着持っているだけで幅広くトレンドに合わせることができる使い勝手のよいアイテムだ。
ネイビーの濃淡で変わる印象
ネイビースーツは、ネイビーの濃淡で相手に与える印象が変わる。濃淡の幅は広く、黒に近いダークネイビーから青に近いライトネイビーまで様々だ。
ダークネイビーはシックで落ち着きのある実直な印象を与え、ライトグレーは爽やかで若々しい印象を与えるとされている。
重要なビジネスシーンなどでは、落ち着いた印象を与えるダークネイビーがおすすめで、人の前に立つような華やかなシーンではライトグレーのような勢いあるカラーがおすすめ。ただし、ネイビースーツに慣れていな間はダークネイビーを選ぶ方が無難だ。
基本的に信用・信頼のイメージがあるカラーのため、シーンに合わせて基本の印象を濃淡によって上手にコントロールすることができる。これも、ネイビースーツの大きな魅力だ。
ネイビースーツの基本的な着こなし
ここでは、ネイビースーツをおしゃれに着こなす前に押さえておきたい、基本的な着こなしを紹介する。
サイズ感を合わせ、スタイリッシュに着こなす
ネイビースーツを着こなす上で大切なポイントは、ジャストサイズであること。当たり前のように感じるかもしれないが、やや大きめのスーツをダボっとした感じで着用している人は多い。
サイズが大きい場合は、「手の甲が袖で隠れる」「ジャケットの裾でお尻が隠れる」「スラックスの裾が靴の上で余る」などの点が気になる。逆にサイズが小さいと、「ジャケットのボタンを閉めた時のシワが窮屈に見える」などが挙げられる。
ネイビースーツは特に、ジャストサイズか否かで印象が大きく変わる。
ネイビースーツは、「知性」「品性」「信用・信頼」といったイメージを相手に与えることができるが、これはジャストサイズの着用に限られている。ゆったりとしすぎている場合はだらしなく見え、キツそうに見える場合も体型維持が出来ていないように感じられ、同様にだらしない印象を与えてしまう。
ネイビースーツを購入する際は、いつもと同じサイズを購入するのではなく、ジャストサイズに調整するか購入先スタッフに相談して購入することをおすすめする。
シャツは白とブルーが基本
基本は白のシャツだが、白ばかりを着用するのではなく、ネイビースーツと同系色であるブルーのシャツもおすすめ。中でもライトブルーは合わせやすく、ネイビースーツの濃淡に左右されずに着用することができる。ネイビースーツに合わせるブルーシャツの濃淡で迷った時は、薄い色を選ぶことをおすすめする。
また、ネイビーシャツを選ぶ時は、ネイビースーツの濃淡より薄めを意識して選ぶ方が合わせやすい。
ネイビースーツの着こなしに慣れてきたら、季節に合わせてシャツの色を変化させるとおしゃれ度は増す。ラベンダー色のシャツはネイビースーツとの相性も良くおすすめだ。
ネクタイの合わせ方
ネクタイを合わせる時は、まずシャツの色を意識してほしい。基本的に白シャツは、様々な色やデザインのネクタイと相性がよい。
白シャツを着用している時は、ネイビースーツと同系色にあたる青系のネクタイでオーソドックスにまとめたり、デザイン性の高いネクタイを合わせるなど、幅広くコーディネートすることができる。
さらに季節感を加えるために、春夏はニットタイ、秋冬はウールタイなどを取り入れるとよりおしゃれな着こなしになる。シーンに合わせて上手に使い分けてほしい。
青系のシャツを着用している時は、同系色のシンプルなネクタイか、同系色を含んだデザインのネクタイがベターだ。
他にも様々な色のシャツを着用するが、ネイビースーツの着こなしに慣れるまでは、シャツの色の同系色ネクタイを合わせることをおすすめする。全体的にまとまりやすく、大きく外すことがない。
革靴の合わせ方
ネイビースーツには、ブラックかブラウンの革靴が合わせやすい。
パンツが通常丈の場合は、ストレートチップやプレーントゥの革靴がおすすめ。ネイビースーツの知性的な印象によく合う。
また、カジュアルなシーンでよく着用されるスラックス丈のパンツにはローファーがおすすめ。定番のペニーローファーや、ビジネスシーン向けのタッセルローファーが合わせやすい。
ネイビースーツおすすめの着こなし
それではここから、ネイビースーツおすすめの着こなし方をご紹介していく。
ネイビースーツ × 白シャツ × ブラウンネクタイ
こちらも定番の着こなし。ネイビースーツに白シャツとブラウンネクタイの相性はとてもよく、ブラウンネクタイはドット柄や小紋柄でも合わせやすい。黒のネクタイも比較的合わせやすいが、20代、30代ではシックになりすぎることがある。そのため、年齢に関係なく合わせることができるブラウンネクタイがおすすめだ。
足元はブラックか濃いめのブラウン革靴がおすすめ。落ち着いた印象にまとまるため、品のあるコーディネートになる。
ネイビースーツ × 明るめのネクタイ
ネイビースーツはビジネスシーンにおいて定番のため、控えめな見た目から周囲に埋もれがちな場合もある。そんな時は、ネクタイの色を明るくするだけで印象を大きく変得ることができる。
信用・信頼の印象をネイビースーツで与え、明るいネクタイで自信のある雰囲気を演出できる組み合わせだ。
ネイビースリーピーススーツ
ネイビーによるスリーピーススーツスタイル。スーツベストは全体をドレスアップしてくれるため、「知性」「信用・信頼」といった印象をさらに強めてくれる。
さらにスリーピーススーツは、ジャケット・パンツ・ベストの色や素材が基本的に同じため、着こなしの失敗も防げるためおすすめだ。
こちらもネイビーのスリーピーススーツだが、ライトネイビーにデザイン性の高いネクタイを合わせることで華やかな印象になっている。人前に出るシーンに適した着こなしだ。
ノーネクタイのビジカジスタイル
ネイビースーツのノーネクタイは、カジュアルになりすぎず、スタイリッシュさを保ってくれる。またスーツベストを着用することで、品性も保ったビジカジスタイルになる。シャツは白か薄い青といった定番がおすすめ。
こちらはネイビーストライプスーツによるノーネクタイスタイル。ノーネクタイのためカジュアルに感じるが、無地のスーツに比べてストライプスーツはスタイリッシュに見えるため、知的な印象を保つことができる。
一般的に、ストライプの間隔が広いほど力強く、狭いほど洗練されている印象を与えることができる。
無地のネイビースーツの着こなしに慣れてきた際は、このようなストライプやチェックといったネイビースーツの購入検討をおすすめする。着こなしの幅が大きく広がり、あらゆるシーンに対応した着こなしができるようになる。
秋冬はスウェード靴もおすすめ。足元から季節感を出すことで、全体をおしゃれにまとめることができる。ノーネクタイの際は、ストレートチップやプレーントゥにこだわらず、ウイングチップやタッセルローファーなどでおしゃれにまとめてもよい。