秋冬の寒いシーズンに欠かせないアイテムといえばダウンジャケット。数あるアウターの中で最も防寒性が高く、見た目にも季節感を感じられる優秀さが人気の理由だ。最近では、アウトドアブランドはもちろんのこと、さまざまなファッションブランドから多種多様なダウンジャケットがリリースされている。
バリエーションが多いため、どんなダウンジャケットを選べばいいか悩む人も少なくないだろう。本格的な冬が来る前に、ダウンについてリサーチし、「これだ!」という一着を入手しておきたいところだ。今回は30代のメンズにおすすめのダウンジャケットを厳選して紹介する。ぜひ参考にしてほしい。
アウトドアに端を発するダウンジャケット
ダウンジャケットは、キルティングが施された生地の中にダウン(羽毛)を入れて作られたアウターのことを指す。1936年にアウトドアブランドとして有名な「エディー・バウアー」が自身の趣味の釣りをするときの防寒着として開発した製品と言われている。
主に水鳥の胸元の羽毛を使用しており、一羽から10g程度しか採れない希少価値の高い素材だ。ポリエステルなどの化学繊維を使用した中綿に比べるとフカフカさが違い、軽量なのも魅力。
アウトドアブランドをはじめ、近年さまざまなファッションブランドからダウンジャケットがリリースされており、冬の定番アウターとして欠かせない存在になっている。
ダウンジャケットの選び方
ダウンジャケットと一言で言っても、種類が多く何を基準に選べばいいのか悩む人も多い。大人が選ぶダウンジャケットは、質やデザインにもこだわりたいところ。そんな悩みを解決するべく、ここからは大人がダウンジャケットを選ぶ際に気をつけたいポイントをわかりやすく解説する。
ダウンジャケット選びのポイント①ダウンとフェザーの割合に気をつける。
ダウンジャケットを選ぶポイントとしてまず最初に注意したいのが「ダウンとフェザーの割合」。ダウンジャケットには、ふわふわと柔らかい「ダウン」と羽軸のあり弾力性に優れた「フェザー」を混合して作られる。柔らかいダウンのみでは型崩れを起こしてしまうため、10〜30%程度の割合でフェザーを入れるのだ。
しかし安価なダウンジャケットには40〜50%ほどフェザーを含んでいるものがある。希少価値の高いダウンよりもフェザーを多く使用することで、コストダウンできることが理由だ。
重さのあるフェザーを多く使用しているダウンジャケットは重さが気になることも。ダウンジャケットの良さである「軽くて暖かい」というメリットを得るには、フェザーの割合が大幅に多いものをあまりおすすめできない。
購入の際にはタグを確認し、ダウンとフェザーの割合をチェックすることをおすすめする。
ダウンジャケット選びのポイント②用途に合わせて選ぶのが重要!
ダウンジャケットを選ぶときに気をつけたいポイントは「用途」。いくらあたたかいとは言え、ボリューミーなダウンジャケットは保温力が高いのと同時に、透湿性が下がってしまう。毎日の通勤でスーツの上から着用するとなると「暑い」と感じてしまう場合も。また、満員電車などや人混みでは動きにくさを感じる人もいる。自分の着用シーンを考えて、デザインや保温力などを考慮するのがポイントだ。
ダウンジャケット選びのポイント③フィルパワーにも注目!
「フィルパワー」とは、ダウン(羽毛)のかさを示す数値のこと。1オンス(28g)のダウンをシリンダーに入れ、ダウンの膨らみを計測する。その数値が高いほど空気の層を多く作るため高い保温力を確保できる。熱を外に逃しにくく、防寒衣料としての質が高いと言える。
高品質だとされているフィルパワーは500〜700程度。これからダウンジャケット探しをする人は、フィルパワーにも注目すると間違いないだろう。
30代メンズにおすすめのダウンジャケットブランドを紹介
おすすめダウンジャケットブランド①MONCLER(モンクレール)
1952年にフランスで誕生したダウンウェアブランドMONCLER(モンクレール)。創業当初は、テントやシェラフなどの登山用品を製造していた。その知識を活かして作られるダウンジャケットは保温力抜群。最高ランクのダウンのみを厳選して使用しているため、品質の高さも間違いない。モンクレールは、機能性だけでなくシルエットの良さも人気の理由。着ぶくれして見えないのは嬉しいポイントだ。
おすすめダウンジャケットブランド②CANADA GOOSE(カナダグース)
https://www.instagram.com/p/BqPChcan7NG/?utm_source=ig_web_copy_link
ダウンウェアブランドの王道であるCANADA GOOSE(カナダグース)。1957年にカナダのトロントで創業し、現在でもカナダ製にこだわって作られている。カナダの厳しい寒さにも耐えられる製品を作り続けるカナダグースは、保温力の高さが非常に優れているのがポイント。ダウンジャケットとは思えないほどすっきりとしたデザインで、タウンユースにも適しているのが魅力だ。
おすすめダウンジャケットブランド③WOOLRICH(ウールリッチ)
1830年にアメリカで創業されたアウトドアブランドWOOLRICH(ウールリッチ)。南極探検隊にダウンジャケットを提供した歴史からも、その製品の機能性はお墨付きだ。極寒地用に作られた「アークティックパーカー」はウールリッチの看板アイテムとして高い人気を誇っている。180年以上の歴史を持つ老舗ブランドのダウンジャケットは、「本物」を求める大人のメンズにぴったりだ。
おすすめダウンジャケットブランド④THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
1968年にアメリカで生まれたアウトドアブランドTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。創業当初からテントや寝袋などの登山用品を展開しており、本格的なアウトドアを楽しむ人々から愛さえているブランドだ。物作りに一切の妥協を許さないという姿勢が、高品質で高機能な製品を生み出している。極寒な地でも耐えられる保温力を持ったダウンジャケットは、他のブランドと比べてもトップクラスを誇る。デザインもシンプルなので、タウンユースでも着用しやすい。
おすすめダウンジャケットブランド⑤NANGA(ナンガ)
1941年に滋賀県で誕生したアウトドア寝具メーカーNANGA(ナンガ)。寝袋に定評があり、その品質の良さは抜群だ。羽毛の街で生まれたブランドだけあり、高品質なダウンは洗浄から加工、製造の全てにブランドのこだわりが詰まっている。ナンガのおすすめダウンジャケットは、オーロラテックスを使用して作られた「オーロラダウンジャケット」。そのシンプルさと高機能さから、タウンユースとアウトドアのどちらでも活躍すること間違いなしの一着だ。
おすすめダウンジャケットブランド⑥水沢ダウン(MIZUSAWA DOWN)
2008年に誕生したダウンジャケット水沢ダウン(MIZUSAWA DOWN)。岩手県奥州市の水沢工場で通られているため、その名前がついた。余計な装飾がなく神父なデザインだが、高度な技術を用いて作られたダウンは高機能が魅力。ダウンパックの縫製部分から水が侵入することで十分な保温力を保てないため、熱圧着を施しステッチを排除した。保温力に加え、防水性と防風性を併せ持っている。メイド・イン・ジャパンの技術の高さを存分に感じられるブランドだ。
さいごに
秋冬の防寒アウターにはさまざまな種類がある。コートやブルゾンなど多種多様だ。しかしどのアイテムも防寒には限界があり、どうしても重ね着をしなければならない。重ね着は着心地を損なってしまうことが多く、苦手と感じる人も多いのではないだろうか。その点ダウンは、一着で十分な保温力を持っているので重ね着の必要が少ないのが魅力だ。人気のブランドではシーズン前に売り切れてしまうこともあるため、早めにチェックすることをおすすめしたい。