ビジネススタイルのカジュアル化が進んでいる昨今。スーツと違い着こなしの明確なルールのないビジネスカジュアルはコーディネートに悩む人も少なくないだろう。苦手意識を持ってしまうと、より一層ハードルが高く感じるものだ。
今回はそんな悩みを解決するべく、ビジネスカジュアルでのジャケパンの着こなし方に焦点を当てて紹介していく。
「ジャケパン」・「ビジネスカジュアル」とは何か?
ビジネスカジュアルとは、ビジネスに必要な清潔感やきちんと感をキープしながら、コーディネートのアイテムをカジュアルなものにする装いのことを指す。
決まった定義がないのがビジネスカジュアルの特徴であり、人それぞれの装いを楽しめるのが良い。ビジネスカジュアルが一般的に広がったきた昨今、さまざまなアイテムが取り入れられている。
その中でも、最も一般的で王道と呼ばれるのが「ジャケパン」スタイル。その名の通り、「ジャケット+パンツ」を着用したコーディネートで、スーツのような共地ではないものが多い。スーツに比べるとカジュアルな印象で、かしこまりすぎない柔らかな印象を与えられる。
基本的にはジャケットにスラックスを合わせるのが定番ではあるが、最近ではチノパンやノンウォッシュのジーンズなどのカジュアルパンツを合わせるスタイルも定着しつつある。
このようにアイテムの選択肢が多いため、コーディネートのバリエーションが豊富でおしゃれを存分に楽しめるだろう。
ジャケパンスタイルの着こなしポイント
ポイント1.まずは定番カラーを抑える
先にも話したように、ジャケパンスタイルにはさまざまなコーディネートが存在する。バリエーションが多く、どんなスタイリングをしたらいいのか迷う人も多いのではないだろうか。そんな時はまず定番カラーを抑えることをおすすめする。
ジャケパンスタイルの王道は「ネイビージャケット×グレースラックス」。スーツのようなビジネス感は残しながらも、カジュアルな印象をプラスできるおすすめのコーディネートだ。
また、ジャケット・パンツともに微妙な色合いの違いで与える印象を変えることができる。濃いめの色合いであれば、よりきちんとした雰囲気でスーツに近いスタイリングに。一方明るめの色合いを選べば、着こなしに軽さが出てファッショナブルな雰囲気となる。
職場の環境や、自分に好みによって色合いを選択することが重要になるだろう。
ポイント2.Vゾーンの使い方で印象を大きく変える
ジャケパンスタイルの大きな魅力は、コーディネート次第でさまざまな着こなしを楽しむことができるところ。そんなジャケパンスタイルに「スパイス」をプラスするのにおすすめしたいのが「Vゾーンの使い方」だ。
アイキャッチになるタイをプラスし、コーディネートにアクセントを加えるのもよし。また、ナチュラルな素材感や色合いのタイで優しい雰囲気を演出するのも非常に有効である。
またシーズンによっては、ベストやセーター(ニット)をインすることでVゾーンの印象が大きく変わり、いつもと違ったジャケパンスタイルを楽しむことも可能だ。Vゾーンが狭くなることで、ぐっときちんと感をアップさせてくれる効果もある。
それぞれの効果を知った上で、自分にあったアイテムを正確にチョイスしたいところだ。
ジャケパンのおすすめコーディネートを紹介
おすすめジャケパンコーデ1.ブラウンジャケットで季節感をアップ
柔らかいブラウンカラーが印象的なこちらのコーディネート。秋冬の季節感をしっかりと感じられるのが大きなポイントだ。ボトムにはホワイトパンツをチョイス。一昔前まで春夏だけのものという印象が強かったホワイトパンツも、合わせ方によっては秋冬にも非常に重宝するように。ブラウンは合わせるカラーによってぼやけた印象になりがち。ホワイトパンツでしっかりとコントラストをつけるのが上級テクニックだ。
シャツはトラディショナルな印象のロンドンストライプでコーディネートの輪郭をはっきりとさせたい。ペイズリーがなのタイでおしゃれさを出すのもポイントだ。
おすすめジャケパンコーデ2.グレンチェックでブリティッシュなスタイリング
メンズのジャケパンスタイルで欠かせない柄が「グレンチェック」。派手になることなく、ほどよいアクセントを与えることができるので、ぜひワードローブとして持っておきたい1着だ。シャツはグレーストライプ、ネクタイもグレーと上半身はモノトーンにまとめているが、ボトムは明るめのネイビーにすることでコーディネート全体に柔らかさをプラスしているのがポイント。ジャケパンの魅力である「適度なカジュアル感」を出してくれる役割を担っているアイテムだ。
おすすめジャケパンコーデ3.チェックパンツでリラックス感のあるジャケパンスタイル
定番のネイビージャケットは使い勝手が良くおすすめだが、コーディネートのマンネリを感じてしまう人も少なくない。そんな時に重宝するのが「チェック柄パンツ」。
ここで注意していのがチェック柄の大きさだ。大きめのチェックでは、派手な印象が出てしまうのでビジネスにはミスマッチになってしまうことも。比較的小さめのチェック柄をチョイスすれば、コーディネートしやすくおしゃれさも演出できるためおすすめだ。
シャツは淡いピンクでニットタイをプラス。トータルで遊び心を感じるコーディネートに仕上がっている。
おすすめジャケパンコーデ4.ダブルブレストジャケットでおしゃれさに磨きをかける
ビジネスではシングルジャケットを着用する人が断然多いが、人と少し違うおしゃれさを求める人におすすめしたいのが「ダブルブレストジャケット」。ピークドラペルで適度な存在感をプラス。やや細身のシルエットなので、さまざまなアイテムとの相性が良い。
ダブルブレストジャケットに苦手意識を持っていたり、なかなかチャレンジできなかったりする人は、モノトーンでまとめてしまうのがおすすめだ。少ない色数であればコーディネートに迷うことも少ないだろう。ぜひ初心者に試してほしいコーディネートだ。
おすすめジャケパンコーデ5.ゆるいシルエットでトレンドど真ん中なコーディネート
腰まわりにほどよいゆとりを持たせたシルエットは、トレンド感がありおしゃれな印象。色合いも柔らかいものを選ぶことで、カジュアルな雰囲気を存分に演出できるだろう。
定番のネイビージャケットもガラッと変わったスタイリングに仕上がる。足元にはスエード素材を使用したブラウンのローファーをチョイス。コーディネート全体をまとめ上げ、ジャケットとのボリュームバランスを保ってくれる役割を果たしてくれる。
おすすめジャケパンコーデ6.個性あるチェック柄でファッショナブルなスタイル
非常にインパクトの強いチェック柄ジャケット。コーディネートがしにくいという理由から避ける人も多いが、組み合わせによって品のあるジャケパンスタイルに仕上がる。パンツは、ジャケットと同系色のベージュをチョイス。上下でまとまりのある印象になり、ジャケットの邪魔をしないのもポイントだ。
インナーにはシャツではなくブラックのカットソーを合わせる。首元がすっきりとするため、インパクトの強いジャケットとのバランスが取りやすくなるのでおすすめだ。
さいごに
ビジネスシーンにおいてもおしゃれを楽しむのは、大人の男にとって大切なポイント。ジャケパンスタイルを極めて、より一層男に磨きをかけるのはいかがだろうか。思いっきりドレスにしても良し。スポーツテイストをミックスしても良し。自分のお気に入りコーディネートを見つけてほしい。