メンズシューズの定番アイテムであるローファー。その歴史は「G.H.BASS(ジーエイチバス)」の一足から始まったのはご存知だろうか。2018年の9月には「日本橋高島屋S.C.」新館3階に日本初のポップアップショップがオープンし、ますます人気が加速している。
G.H.BASSという名前は耳にしたことがあっても、詳しくは知らないという人も多いのが現状。今回はG.H.BASSの魅力やおすすめモデルを厳選して紹介する。
ローファーを生み出したG.H.BASS(ジーエイチバス)の歴史
1876年にアメリカのメイン州ウィルトン市で誕生した名門シューズブランド。世界で初めてローファーを作ったブランドとして有名なブランドだ。
G.H.BASSのシューズは、アメリカの歴史上あらゆる場面で着用されてきた。第一次世界大戦時にはアメリカ空軍のパイロットブーツを作り、第二次世界大戦時にはアメリカ陸軍が耐寒ブーツとしてG.H.BASSのシューズを着用したのだ。
1936年に生まれた世界初のローファー「WEEJUNS(ウィージャンズ)」は、あの世界的スーパースター・マイケルジャクソンが白いソックスで履いたことでも有名。現在「ローファー」と呼ばれるシューズのデザインは、全てWEEJUNS(ウィージャンズ)のデザインを指している。
現在ではアメリカ国内だけでなく、アジアやヨーロッパなど世界各国で名門シューズブランドとして認識されている。アメリカントラッドやアイビースタイルには欠かせないブランドだ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)の魅力とは?
元祖ローファーを作り出したG.H.BASSだが、100年以上も世界中から愛され続けている理由はなんなのだろうか。歴史あるブランドなのは分かったが、「実のところ何が良いのか?」という点がわからない人も多いだろう。ここからは、G.H.BASSのローファーを魅力を解説する。
G.H.BASS(ジーエイチバス)の魅力1. リーズナブルな価格
海外製のシューズが年々高騰している昨今、G.H.BASSのシューズは1万円台で購入可能。そんなリーズナブルさもG.H.BASSの人気を支えている大きな理由ではないだろうか。
G.H.BASSは長年価格変更を行わず、1万円台の価格をキープし続けている。だからと言ってコストを落としてシューズの品質を落とすことはなく、発売当初からの伝統的な作りを守り続けている。現在、1万円台でソールを縫って底付けしているブランドはそうそうないだろう。
G.H.BASS(ジーエイチバス)の魅力2. ほとんど変わらないスタイルと製法
G.H.BASSのローファーは、発売以来ほとんどスタイルを変えていない。モカシン縫いのピッチなど細かい箇所の違いはあるが、メインとなる顔や基本的な部分はそのままのキープし続けているのだ。デザインが基本的にシンプルで、余計な主張がないため古臭さを感じさせることもない。その時代ごとにあるトレンドにもすんなりとマッチし、さまざまなコーディネートに無理なくハマってくれる一足だ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)のおすすめモデルを紹介
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめモデル1. Weejuns(ウィージャンズ)
世界初のローファーとして有名なウィージャンズ。G.H.BASSを語る上で欠かすことのできないモデルだ。現在世に出ているローファーのデザインはこのモデルを模して作られている。飽きが来ないデザインでオールシーズン使える定番の一足は、大人のメンズなら必ず持っておきたい。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめモデル2. LOGAN(ローガン)
現在のG.H.BASSの代表的モデルとして人気の高いローガン。トラディショナルな雰囲気漂うコインローファーは、G.H.BASSを象徴する存在だ。アッパー部分とソール部分を貼り合わせた後に、全て一緒に通し縫いをする「マッケイ製法」で作られており、ソールの跳ね返りが良く軽いのが特徴だ。軽快な履き心地で、まさにローファーの王道にふさわしい一足だ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめモデル3. Larson(ラーソン)
ファッショニスタから人気の高いローファー・ラーソン。他のローファーと同じように見えるが、サドル部分に「ビーフロール」と呼ばれる仕様を施している。サドルの両端をモカシン編みに巻きつけたデザインが特徴だ。まるで「タコ糸を巻いた肉」のように見えることからその名前がついたと言われている。
一般的なローファーに比べるとカジュアルな印象が強く、きれいめカジュアルにおすすめしたい一足だ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめモデル4. LAYTON(レイトン)
フリンジがあしらわれたタッセルローファー・レイトン。おしゃれアイテムとして人気のモデルだ。日本ではカジュアルなイメーイのあるタッセルローファーだが、アメリカではかつて弁護士が着用していたシューズとして、格式高い一面を持っている。
G.H.BASSの他モデルと比べると、トゥの部分に丸みがあり柔らかい雰囲気を演出。上品な光沢感は大人の魅力を感じさせる。
G.H.BASS(ジーエイチバス)のローファーを取り入れたおすすめコーディネート
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめコーデ1. ブラウンローファー×ブラウンカーディンガン
やや赤みのあるカラーリングが魅力的なローファー。トップスに同系色のブラウンカーディガンを持ってくることで、コーディネート全体に季節感を与えることができる。
ブラウンの特徴である「柔らかさ」と「適度な重さ」をプラスし、大人の落ち着いた雰囲気を演出。ボトムはきれいめカジュアルの王道であるグレースラックスで決まりだ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめコーデ2. ブラウンローファー×ベージュジャケット
落ち着いたブラウンカラーのローファーに、ベージュのジャケットを合わせたコーディネート。ややゆとりのあるスラックスをチョイスし、アメリカントラッドなスタイリングに仕上げている。G.H.BASSの最も得意とするコーディネートで、全体のハマりも見事。
インナーにはブルー地のストライプシャツでアクセント効果を狙うのがポイントだ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめコーデ3. ブラックローファー×Gジャン
艶やかな質感のブラックローファーが印象的なこちらのコーディネート。カジュアルアイテムの定番であるGジャンの足元にローファーを合わせることでコーディネートを引き締めている。適度なリラックス感と絶妙なきちんと感で、バランスのとれた大人のカジュアルスタイルに。
ボトムスはシューズとのバランスを合わせてブラックをチョイス。使用する色数を少なくして、すっきりとまとめるのがポイントだ。
G.H.BASS(ジーエイチバス)おすすめコーデ4. ブラウンローファー×モノトーン
ブラックカラーのブルゾンに、毛足が長めのウールパンツを合わせたコーディネート。秋冬らしい素材を使用し季節感は抜群だ。
モノトーンコーディネートの場合シューズもブラックで合わせがちだが、あえてブラウンのローファーを持ってくることで「外し」を効果的に使っている。簡単なアイテム使いではあるが、これだけでおしゃれ度がアップ。ぜひおすすめしたいコーディネートだ。
さいごに
ローファーはメンズファッションには欠かせないアイテム。さまざまなブランドのローファーがある中、本物を身に付けるのが大人の嗜みではないだろうか。この世にローファーというものを生み出したG.H.BASSのローファーは、迷わず手に入れておきたい一足だ。
気になるG.H.BASS(ジーエイチバス)のポップアップショップは2019年1月31日までの期間限定。お近くの人はぜひ足を運んでみてほしい。