働き方改革の名の下、仕事での装いもよりカジュアルでスマートなものへと変化しつつある昨今。ビジネスカジュアルが多くの企業で取り入れられるなか、変化の流れは仕事着の足元にも訪れている。
ビジネスウェアの足元にスニーカー?
2018年の3月からスタートしたスポーツ庁の「FUN+WALK PROJECT」では、通勤にスニーカーを推奨したりと、ビジネスカジュアルの足元にスニーカーを合わせるという新たな潮流が!
ビジネスカジュアルの足元をより軽やかに見せる靴として注目されるスニーカー。一方でビジネスシーンにおける足元は革靴が大前提。
よって同じスニーカーであってもビジネスシーンには「革スニーカー(レザースニーカー)」を選ぶのが賢明だろう。
革スニーカー(レザースニーカー)って?
文字通りシューズの甲(アッパー)に革が採用されていて、靴底(ソール)がゴムやウレタンなどでできた靴を総じて革スニーカー(レザースニーカー)と呼ぶ。
スニーカーの利点である「軽さ」と「履き心地の良さ」に加えて、レザーの「上品さ」と「きちんと感」を併せ持っているのがポイント。
ビジネスユースのスニーカー選びは色とシンプルさがポイント!
ビジネスカジュアルの足元に合わせる革スニーカーを選ぶポイントは「色」と「シンプルさ」だ。
あくまでビジネスシーンであることを踏まえ「色」は単色でかつ、白や黒、グレーなどの無彩色(モノトーン)を選ぼう。色の主張が強いとどうしてもカジュアル寄りになってしまうため注意が必要だ。
また単色のレザースニーカーなら革靴と同じお手入れでOKなのもポイント。
そして何よりシンプルなデザインのモノを選びたい。大きく目立つロゴや過度なデザインが施されたスニーカーだとどうしても足元だけ浮いて見えてしまう。
ビジネスカジュアルにおすすめのレザースニーカー
昨今は国内外を問わず革靴で有名なChurch’s(チャーチ)やSANDERS(サンダース)からも続々とレザースニーカーが登場している。熟練した靴職人の伝統的な技法に裏打ちされた品質の高い革スニーカーが魅力だ。
一方アディダスやニューバランスなどに代表されるスポーツブランドも、ロゴや色の主張が強くない上品で大人な革スニーカーを登場させている。
Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)
『違いの分かる紳士達に』『履き続けられる最上質な靴』アレン・エドモンズは、世界で一番豪華で履き心地の良い、手作りの靴を作りたいという夢を持った一人の靴職人によって、ウィスコンシン州のベルギー(Belgium)という小さな町で創業したブランド。
上質な革靴として日本のビジネスマンからも高い評価を得ているAllen Edmonds(アレン・エドモンズ)からも革スニーカーが登場している。
革靴同様にハンドクラフトで丁寧に仕上げられたシンプルで上品な見た目のスニーカーは、スラックスとの相性も抜群。さすが歴代のアメリカ大統領にも愛されてきた革靴ブランドと言える。
Church’s(チャーチ)
1873年にノーサンプトンで創業した言わずとしれたイギリス製革靴の雄、Church’s(チャーチ)。
そんなChurch’s(チャーチ)のレザースニーカーは、英国靴らしい丸みのあるシルエット、ワックス加工されたスエード素材。革靴同様に靴の内側にはバックスキンが張られている。
オーソドックスで大人な雰囲気のChurch’s(チャーチ)のスニーカーならば、普段スニーカーに手を伸ばさない人でも手に取りやすいのではないだろうか。
ジャーマントレーナー
1970年代から1990年代にかけて西ドイツ軍のトレーニングシューズとして支給されていた実績をもつジャーマントレーナー。
ミリタリーアイテムならではの機能性と、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインを兼ね備えたレザースニーカーである。
歴としたミリタリーアイテムでありながら、無骨さのないベーシックなデザインであるためビジネスカジュアルの足元にもピッタリ。
ニューバランス
1906年、アメリカ・ボストンでアーチサポートインソールや偏平足などを治す矯正靴の製造メーカーとして誕生したNEW BALANCE(ニューバランス)。
「スニーカーのロールスロイス」とラルフローレンが称賛したことでも有名なニューバランスのスニーカーは、抜群の機能性とビジュアルの両方を兼ね備えた、大人が履けるスニーカーの代表格だろう。
スニーカー顔のレザーシューズという手段も!
「急な来客や外出も多々あり、どうしてもスニーカーを選べない。」なんて人には、スニーカー顔のレザーシューズはいかがだろうか。
中でも、スニーカーテイストのレザーシューズと言えばCOLE HAANがおすすめ。
メダリオンやバーフォレーションが施されたクラシカルな甲(アッパー)でありながら、軽量で屈曲性に優れアウトソールの革靴は、しっかりとビジネスユース出来る1足でありながらとっても歩きやすい。
ビジネスウェアの足元にはスニーカーとなる日も近い?
2020年の東京オリンピックの機運が高まるにつれ、スポーツへの関心はますます高まっていく。
スーツにバックパックが一般化したこともあり、「ビジネスウェアの足元は当然スニーカー!」となる日もそう遠くない気がする。