季節が進み秋になると、ジャケットなどアウターの出番。それにより、ビジネスカジュアルを存分に楽しむことができる。
今回は、秋におさえておきたいビジネスカジュアルのお手本を解説する。ビジネスカジュアル初心者は、ぜひ参考にしてほしい。
ビジネスカジュアルとは何か?
ビジネスカジュアルという言葉を聞いて、ビジネスなのか?カジュアルなのか?と疑問を抱いた人もいるのではないだろうか。2005年からスタートしたクールビズをきっかけに、ビジネスカジュアルを知った人も多いだろう。
ビジネスカジュアルを簡単な言葉で言うと、「ビジネスにおいての、カジュアルスタイル」だ。ビジネスカジュアルに厳密なルールはないが、一般的にスーツ以外のジャケパンスタイルをビジネスカジュアルと呼ぶ。
スーツよりも堅さはないものの、ビジネスに大切な品の良さや、きちんと感はしっかりと残すのがポイントだ。ここがなくなってしまうと、ただのカジュアルになってしまうので注意が必要。ビジネスとカジュアルのバランスをしっかりと考えてコーディネートするのが重要だ。
秋のビジネスカジュアルの着こなしポイントは?
ビジネスカジュアルに苦手意識を持っている人も多いが、実際には難しいものではない。基本をしっかりとおさえておけば、ビジネスカジュアルは簡単に着こなせるものだ。
ここからは、ビジネスカジュアルの基本的な着こなしポイントを解説する。一緒に見ていこう。
秋のビジカジ着こなしポイント1. ジャケットは必ず取り入れる
夏はクールビズが主流になっているため、秋に季節が移り変わってもそれを引きずってしまう傾向にある。カッコよく秋のビジネスカジュアルを着こなすためには、しっかりと季節感を持たせることが重要だ。
そのため、秋のビジネスカジュアルにはジャケットは必要不可欠。きちんとジャケットを取り入れたコーディネートをすることで、バランスがよく見える。
暦が秋になっても残暑で暑い日もあるが、そんな時は手に持つだけでもOK。それだけでも十分に季節感を演出できる。おしゃれにビジネスカジュアルを着こなすなら、ジャケットを取り入れて、季節に合ったコーディネートを心がけるのがポイントだ。
秋のビジカジ着こなしポイント2. ジャケットのカラーも柄もシンプルに!
最近ではメンズのジャケットも多種多様になり、選べるバリエーションが多くなった。インパクトの強いカラーや柄のジャケットもとても魅力的だ。
しかし、ベーシックなビジネスカジュアルを求めるなら、ジャケットはシンプルなものをチョイスしたい。カラーは、ネイビー・グレー・ブラックの定番をおさえよう。さまざまなシャツやパンツとの相性が良いので、コーディネートに悩むことが少なくなる。
柄は、無地またはウィンドウペンチェックがおすすめ。カラーと同様に、どんなアイテムとも合わせやすく、さらに上品なスマートな雰囲気を演出できる。まだ持っていない人は、ワードローブとして一着は持っておこう。
秋のビジカジ着こなしポイント3. 全体的にジャストサイズを選ぶ
ビジネスファッションにおいて、サイズ感は最も気を使わないといけない部分。サイズ感が少し違うだけで、コーディネート全体が微妙にズレた仕上がりになってしまいかねない。
大人の男性が取り入れたいサイズ感は「ジャストサイズ」。ジャストサイズと聞くとスリムなシルエットをイメージする人も多いが、そうではない。
大人の着こなしをするのであれば、ほどよいゆとりを残しながらも、自分の体に合ったすっきりサイズを選ぶのがベスト。若者の着こなしとは違った、大人の余裕を感じさせるコーディネートを実現する。
ビジネスカジュアルのアイテムを購入する際は、必ず試着をし、サイズ感をきちんとチェックするのを忘れないようにしよう。
秋のビジカジ着こなしポイント4. 職場のルールや自分の立場に合った着こなしを
ビジネスカジュアルというものが世の中に広まっているとはいえ、会社によって「服装規定」というものが存在する。そのため、自分の職種によってビジネスカジュアルの「度合い」を考える必要があるだろう。
比較的堅い職業であったり、取引先や顧客と会う機会が多い職業であれば、インナーにはシャツを着用し、場合によってはネクタイも必要になってくる。スーツに最も近い装いだ。相手に失礼にならないようなビジネスカジュアルスタイルを心がけたい。
ほぼ一日中オフィス内で過ごす職業であれば、かなり幅広いビジネスカジュアルスタイルが可能だろう。インナーにはカットソーやポロシャツを合わせて、カジュアル感を強めに出すのもおすすめだ。
このように、自分の職種や立場によって、ビジネスカジュアルの着こなしを選ぶのが重要だ。
秋のビジネスカジュアルおすすめコーデを紹介
秋のビジカジコーデ1. ネイビージャケット×グレースラックス
ビジネスカジュアルの基本とも言えるこちらのコーディネート。ネイビーの無地ジャケットにグレーのスラックスを合わせ落ち着いた印象を持たせる。
グレーのスラックスは、濃いめの色合いのチャコールグレーをチョイス。より季節感を引き立たせてくれるのでおすすめだ。
ホワイトシャツの合わせているのは、ネイビーのニットタイ。きちんと感をキープしながらも柔らかい印象をプラスしてくれる。
ビジネスカジュアルの入門編と言えるこちらのコーディネートは、非常にバランスの良い合わせ。初心者は必ずおさえておこう。
秋のビジカジコーデ2. グレージャケット×ブラックパンツ
ウーリーなグレーカラーのジャケットに、ややカジュアルめなブラックパンツを合わせたコーディネート。おしゃれさや、秋冬の季節感をしっかりと取り入れながら、きちんとしたビジネススタイルを狙える。
この場合、シャツは定番のホワイトをチョイスしたい。柄物やカラー物を入れてしまうと、やや派手な印象になってしまい、ビジネスカジュアルの基本コーディネートからは離れてしまいかねない。
ネクタイは職種によってつけなくてもOK。ケースバイケースで装いを調整しよう。
秋のビジカジコーデ3. ネイビーチェックジャケット×ベージュパンツ
ネイビー地にブルーのチェックがおしゃれなジャケット。ほどよいインパクトと上品さを兼ね備えた雰囲気を演出してくれる。
ボトムにはホワイトに近いベージュカラーをチョイス。合わせ方によって堅くなってしまいがちなジャケットを、柔らかい印象にしてくれるのでおすすめしたい。
ビジネスカジュアルの遊び心を出すなら、シャツは薄いブルーを。より柔らかく、そしてファッショナブルに着こなせるポイントだ。
さいごに
ビジネスカジュアルは、スーツのように組合せが決まっていない分、苦手に思う人も多い。しかしこれからの時代、働き方改革がより一層進めば無視できない存在になってしまう。この機会に、ビジネスカジュアルの基本を身につけて、ビジネスカジュアルを自分のものにしておこう。