寒い季節の強い味方フリース。フリースと聞くと「アウトドア」もしくは「ユニクロ」をイメージする人も多いだろうが、最近ではタウンユースできるアイテムとしても高い人気を博している。特に今季はどのブランドもフリースアイテムに力をいれており豊作となっている。
しかし、フリースに対して「野暮ったい」や「子供っぽい」といった印象を持ち敬遠している人も少なくはないだろう。今回は30代でも取り入れやすく、スタイリッシュに着こなせるフリースブランドと選び方のポイントを紹介する。これを読んで、万能アイテム・フリースを味方につけよう!
フリースってそもそもなんだ?
フリースは、ポリエステルの一種で柔らかく起毛した素材のことを指す。保温力が高く軽いことからアウトドアシーンで着用されることが多い。素材の特徴として速乾性の良さもあり、他の防寒衣料と比べて簡単に洗濯ができるのも特徴だ。また防寒アイテムはやや値が張るものが多い中で、フリースはリーズナブルな価格で販売されているのも多く、そのことがフリース人気を確かなものにしたと言える。
アウトドブランドがこぞって採用したフリース素材は、現在ではタウンユースとしての着用にも人気が集まり、アウトドアブランドに限らずさまざまなブランドからフリース製品が販売されるようになった。
フリースの選び方とおすすめポイントを解説
フリースと一言で言っても、その種類はさまざま。どんなブランドのどんなフリースを選んだらいいのか悩む人も多いはずだ。選ぶものを間違えてしまうと、アウトドア感だけが前に出てしまい、おしゃれさが薄れてしまうことになりかねない。そんな事態を避けるために、大人が選ぶべきフリースについて解説する。ぜひ参考にしてほしい。
フリース選びのポイント①すっきりとしたサイズ感を選ぶ
フリース自体がモコモコとした素材であるため、どうしてもシルエットが大きく見えてしまいがち。ボリュームがあり暖かい雰囲気はフリースの魅力でもあるが、一方でスタイリッシュさを欠いてしまうことにもなる。そのため、フリースを選ぶときは「程よいゆとりのジャストサイズ」をチョイスするのがおすすめ。フリースにはストレッチ性のあるものが多いため、着心地を損なうことが少ない。すっきりとしたサイズを選べば、その上からアウターを羽織る時にももたつきがなく、快適に着用できるのもポイントだ。
フリース選びのポイント②ベーシックなカラーで大人らしさを演出する
フリースはカラーバリエーションが多いのも魅力のひとつ。レッドやイエロー、パープルなど鮮やかなカラーも多く出ている。しかし、大人がタウンユースとして着こなすにはベーシックカラーを選ぶのがポイント。ブラックやネイビー、オフホワイト、カーキ、ブラウンなどを選んでスタイリッシュさを演出するのがおすすめだ。
カラー物のフリースを選んでしまうと、どうしてもアウトドア感が強くなってしまったり、子供っぽい印象になってしまったりと着こなしの難易度が上がってしまうことも。ベーシックカラーは、コーディネートもしやすいため着回し力にも長けている。
フリース選びのポイント③弱点も知って、フリースとかしこく付き合う。
抜群の機能性を持つフリース。そんな便利なアイテムだが、やはり弱点もある。フリースはポリエステル素材を使用してできているため静電気が起きやすい。また、着用し続けたり洗濯を繰り返すことで毛玉ができてしまうなどと言ったデメリットも存在するのだ。近年、燃えにくい素材を使用したフリースなども発表されているが、それでもやはり避けられない弱点はある。コットンやウールなどと言ったさまざまな素材には、それぞれメリットデメリットがあるのと同様に、フリースにも弱点があることをしっかりと把握して、かしこく付き合っていくのがポイントだ。
大人におすすめしたいフリースはこれだ!
フリースおすすめブランド①Patagonia(パタゴニア)
1972年にアメリカで創業された老舗アウトドアウェアブランドPatagonia(パタゴニア)。登山用具を独学で学んだ創業者がパタゴニアの前身である「シュイナード・イクイップメント」を立ち上げたことがこのブランドの始まりだ。パタゴニアは、シュイナード・イクイップメントのウェア部門という位置付けでスタート。登山用具だけでなく、サーフィン用具などの展開も行なっている。
現在ではタウンユースとしてパタゴニアのウェアを着用する人が急増。ややクラシカルなデザインが、現在のファッションシーンにマッチしているのも人気の理由と言える。
フリースおすすめブランド②Columbia(コロンビア)
アメリカ・オレゴン州生まれのColumbia(コロンビア)。長年にわたってアウトドアシーンでは欠かせないブランドとして認知されている。アウトドアでは必須となる機能性を存分に盛り込んだアイテムが多く、快適な着用感が魅力だ。
コロンビアのアイテムはシンプルなデザインやカラーが多いのもポイント。着回し力が高くコーディネートがしやすいため、フリース初心者にも簡単に着こなせるのでおすすめだ。
フリースおすすめブランド③MAMMUT(マムート)
1862年にスイスで誕生したアウトドアブランドMAMMUT(マムート)。創業当初は登山などのアウトドアで使用するハンドメイドのロープ製造していた。現在ではアウトドアウェアを中心に、ブーツやその他のアウトドア用品を展開しており、本格的にアウトドアを楽しむ人からも愛される、
高品質・高性能な製品は高い評価を得ている。アメリカ発のブランドとは一味違ったヨーロッパらしいデザインや色使いもおすすめしたいポイントだ。
フリースおすすめブランド④THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
1968年にアメリカのカリフォルニア州バークレーで誕生した、老舗アウトドアブランドTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。展開しているアイテムのすべてにおいて、機能性の高さを追求している。自然が相手のアウトドアシーンで、さまざまな天候に対応できるよう、保温性・耐久性・撥水性などテクノロジーの限界に挑戦。物作りに一切の妥協を許さないその姿勢が、50年以上続く人気を支えている。
ノースフェイスのアイテムは全体的にシンプルなデザインが特徴。シンプルな中にも素材の切り返しなどのデザインを取り入れ、「機能性」プラス「ファッション性」を兼ね備えたフリースがおすすめだ。
フリースおすすめブランド⑤Snow Peak(スノーピーク)
新潟県三条市で誕生したアウトドアブランド・スノーピーク。キャンプ用品や登山用具、アウトドアウェアなど数多くのアイテムを展開している。1958年に金物問屋「金井幸雄商店」を創業したことからこのブランドが始まった。
ハイスペックな製品を作り出しているスノーピークは、確かな物作りに高い評価が集まっている。ウェアに関しては、シックな雰囲気を演出できるモノトーンのカラーリングが得意。スタイリッシュに着こなせるおすすめブランドだ。
さいごに
フリースウェアにはさまざまなバリエーションがある。登山用なのかタウンユースなのかで選ぶべきフリースは変わってくるのだ。
今回は流行に左右されない本格志向のアウトドアブランドの中から、大人におすすめのフリースブランドを紹介した。万能なフリースを手に入れ冬のファッションを楽しんでみてはいかがだろうか。